コラム

2026 03.02
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経営コラム 第2回:在庫は悪ではないー適正在庫の考え方

「在庫は減らすべきだ」

在庫の話になると、
そうした言葉がよく聞かれます。

確かに、過剰在庫は資金を滞留させます。
倉庫を圧迫し、管理負担も増えます。

しかし、在庫そのものが“悪”なのでしょうか。

■ 在庫には役割がある

在庫は、需要と供給のズレを吸収するために存在します。

・納期を守る
・欠品を防ぐ
・生産の安定を保つ

在庫は、顧客満足と安定運営を支える「緩衝材」です。

ひたすら削減すればよい、というものではありません。

むしろ在庫を極端に削れば、
欠品や機会損失という別の問題が生まれます。

■ 問題は“量”ではなく“設計”

重要なのは、在庫が多いか少ないかではなく、
その水準が設計されたものかどうかです。

在庫回転率で言えば、

この数値が高いこと自体が正解ではありません。

例えば、

高回転だが欠品が頻発している会社

低回転だが安定供給を実現している会社

どちらが健全かは、
経営の方針によって変わります。

■ 適正在庫という考え方

適正在庫とは、

「自社の戦略および財務と整合した在庫水準」

と言い換えることができます。

・短納期を武器にするのか
・品揃えを強みにするのか
・資金効率を最優先にするのか

戦略が違えば、あるべき在庫水準も変わります。
また、会社の財務状況によって、許容できる運転資金水準も変わってきます。

つまり、在庫水準の正解は一つではありません。

■ 在庫を敵にしない

在庫を「悪」と捉えると、
削減そのものが目的になりがちです。

しかし本来問うべきなのは、

この在庫は、
自社の意思を反映しているか。

ということです。

在庫はコントロールすべき対象であって、
排除すべき存在ではありません。

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